茶室や待合いの壁の下部に、和紙を張ることを腰張りといいます。
土壁や砂壁に、体が触れて衣服や壁が傷むことを防ぎ、
同時に室内の美しさを引き立てるものです。
昔、和紙は大変貴重品でした。
新しく白和紙を漉かれるのもよいのですが、
ここでは数奇の精神に則って、
暦が貼ってあります。
今で言うと新聞紙ですね。
イキです。
右の壁に注目してください。
こちらは二段に貼ってあります。
二段貼りといい、ゲストが座るほうは
帯びがジュラク壁に触れて双方痛まないための配慮を
してあります。
ゲストをもてなす精神がここにもありました。