腕の良い大工さんこそ真の匠だと思う
リフォームの現場ほど、大工さんの技が冴えるものはない。
仕事を忘れて毎回、見入っては唸ってしまう。
今回も唸ってしまった。
例えばこの何気ない玄関。
玄関とホールとの段差があるので現状二段にして、
段差を和らげている。
二匹のワンちゃんが立っている所が二段目で手前が一段目。
一段目と玄関までが高いので一段目を下げて均等に上がれるように造りかえるのだが、、、
一段目を取り外したらそこには土台があり、低く取り付けようと思っている
新しい一段目を取り付けることが出来ない。
こんな風にリフォームは壊してみなければ判らないことが多いので、
計画通りには行かない。
大工さんと知恵を絞った。
二段目のカマチ(角の板のこと)の前にカマチを付け足して前に出すことで
土台を交わして新しい一段目を取り付けることが出来るとの結論になったのだが、
カマチの角が丸いので手前にカマチを付け足すとその間が丸い溝になってしまうのだ。
そこで大工さんの技が炸裂した。
角の丸みを取り去り、手前に新しいカマチを付け足したのだ。
これで塗装を施せば一体になり、より重厚感も出る。
リフォーム物件はつくづく腕のいい大工さんに限ると思った。