あかりの演出方法

ギャラリーに飾る絵を照らす照明器具の検討を
する為にメーカーのショールームにお邪魔致しました。

ギャラリー全体を照らすためにダウンライトを配します。
今回の計画では気持ちよい空間となるように、
ギャラリーの天井高を3400とします。

画像の天井は通常の住宅の天井高の2400と
なっているので床に落ちる光の量や拡散具合が
判りません。

そのような要望に対処できるようにこちらの
ショールームでは天井の調整が出来ます。

計画の天井高に上げることで
正確な検討が出来ます。
ワット数を24Wにするのと32Wにするのでは
床に落ちる光の量が1.5倍も違うのです。

ダウンライトの内側の反射板をシルバーか白にするだけでも、
光量が大分違ってくるのも判ります。

デザイン的にはダウンライトの口径が出来るだけ
小さいのが好みなのですが、その分光量も落ちてしまいます。

ギャラリーでは作家さんの作品を頻繁に掛け返る為に、
作業性を上げる為にはある程度の光量が必要です。
今回は大きめの口径で実用性を優先しました。

作品を照らすスポットライトの検討です。

ダイクロミラーハロゲンランプというランプを使うのが
一般的ですが、熱も発生するので長時間作品を当て
続けるのには後にも熱を逃がすタイプを選びます。

ランプ自体でも照射角が違います。
左がもっとも角度が少ないランプ。
右がすこし角度が緩いランプ。
画像では見えませんが一番角度が緩いタイプが
ぼんやりと全体を照らしています。

同じ器具、同じランプでも
100Vの電源をそのままつけるタイプと
12Vのダウントランスをつけたタイプとでは
輝きが違います。
こちらは100Vそのままタイプ。
比べなければ特にこのままで十分ですが、、

12Vを見てしまうとまるで輝きが違います。

器具もランプもグッと高価になるので
ランニングコストを考えて、
今回は100Vタイプとしました。

照明の演出は器具だけでなく、
光そのもので随分と印象が変わります。

shige

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