天井の品格
伝統的な日本家屋の場合、
天井に作為を施すことで家の格を
表現しておりました。
床の間のある和室の天井を見上げると、
杉板が張ってあったり、
細い棒のようなもの(竿縁といいます)が整列していたり、
京都の二条城の天井のように、
柱ぐらい太い棒が格子のように張り巡らせたり、
現代では平らな天井にして照明も埋め込むなどで
天井自体を意識させないつくりをしています。
「その家に行ったら天井を褒めるのが通好みである」
というのが昔の人の粋な表現。
現代はシンプルな天井だからこそ天井を変化させて、
「いい天井ですなぁ」とゲストを唸らせたいものです。(笑)
画像は座敷の天井を少しだけムクらせて間接照明を
入れて見ました。
仕上がりが楽しみです。