上棟式のしきたり

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梅雨に入り、雨に日が続きます。

ご近所では住宅の建築が始まっているのですが、
この時期は雨続きで現場も仕事が出来ずに大変です。

よくみると1本だけ柱が立っています。
職人さんたちは1本だけ立てたところで帰ってしまったようです。

私:「なんで1本だけ立っているのだろうね?」

夕食時に何気なく大学生の娘に質問しました。

娘:「お父さんは専門家だから知ってるけど、私は文系だから判らない」

私:「・・・・・・」

小さい頃の娘だったら、
「おとうさん、大きな声で寝ているねぇ」とか
独創的な答えを導き出していたのに、、

仕方が無いので、いきなり答えを話しました。

私:「住宅を建ててゆく途中で上棟という節目があるのだよ。
上棟とは屋根の一番上の部分まで組みあがったことを言って、
全体の工程の中間ぐらいなんだ。
日本人は節目を大切にするから上棟をひとつの節目として
「大安」などの日のよい時に上棟を行うのだね。

でも、あいにくその日が雨だと職人さん建ちの足元が滑って危ないので、
1本だけ立てて神様に上棟してますよ。(しましたよ)
という意味であのようにしているのだよ。」えっへん。

shige

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