東日本大震災 東京で検証する 2
東日本大震災の夜、代々木事務所のあるマンションがにわかに騒がしい。
上のほうの階で皆、玄関を開けてなにやら活動しています。
「お宅は大丈夫ですか?」と訪ねられて理由を聞けば、
天井から水がポタポタ落ちてきて、次第にザーッと降り、
急いで水をかき出しているのだそうです。
水は上からやってくるので上の階に行くと、
そこでも住民の方がそのまた上から来る水の侵入と格闘をされてました。
皆で更に上の階に行くとそこは不在中だったので、
管理人さんに鍵をあけてもらうとこのありさま。
これは電気温水器といいます。
深夜電力でお湯を沸かして巨大なポットの中で保温して使います。
二十数年前に建てられた時、室内に設置されました。
IHクッキングヒータも付いているので、
オール電化マンションのハシリだったようです。
老朽化した電気温水器の接続部分が大地震によって断裂して漏れ出したようです。
この電気温水器、何かに似てませんか?
そうです、今、流行のオール電化住宅の代名詞「エコキュート」の貯湯タンクです。
エコキュートはこの電気温水器を進化させたものです。
別の部屋の玄関したから水が漏れていました。
下の階では既に洪水です。
管理人さんに玄関を開けてもらうと、、
一気に水が流れ出ました。
滝のようになっているのがお分かりですか?
こちらの電気温水器からも水が流れておりました。
老朽化している電気温水器は早めの交換をお奨めします。
荷物の散乱具合や住民の方の話を聞くと、
上階に行くほど、揺れが激しく、電気温水器が壊れたり、荷物が落ちたりするようです。
画像の階は9階ぐらいでした。
私の事務所は11階建ての4階で電気温水器も荷物も無事でした。
ただ、個人的に震度7クラスの地震で真っ先に倒壊しそうな場所は、
力の集中する4~5階付近だと思っているので、
悩ましいところです。
※11階建てぐらいの建物は鉄骨、鉄筋コンクリート造にするのが一般的で、
1~3階ぐらいまでの柱や梁には鉄筋に加えて、更に堅牢は鉄骨が組んであります。
4階から上は鉄筋コンクリートだけになります。
1~3階は力士が肩車して、
4階は普通の人が5~11階までを肩車してしている感じでしょうか?
判りずらい説明で恐縮です。(笑)