Mウェーブで思う

長野冬季オリンピック会場に使われたMウェーブ。
この日もスピードスケートの選考会が行われてました。

柱無く、この大空間を作り出すには
左右に堅牢な壁を造り、
屋根をタープのような軽めの素材で吊るすことで
解決されました。

なので左右の壁は大地に踏ん張るようにして、、

斜めに建っております。

壁が斜めなので、ゾーニングも大変です。
外階段は右の壁が斜めに迫ってくるので
階段を登ると頭がぶつかります。

手前に手摺を設けて、防いでおりました。

公共建築物なので少々機能的でなくても、
ゆとりの空間としてダイナミックに語りかける様に
ハッとさせられます。

壁も天井も斜めなので設計者と現場の職人さんたちの
ご苦労が目に浮かびます。

圧巻だったのが、この長い引き込み戸です。
しかるべき時にはこの引戸がすべて奥の壁に移動し、
大開口が生まれるのです。

よくみると引戸にドアや窓がついているのがお分かりですか?


これだけ引戸の枚数が多いとレールも東京駅のホームのように
混雑しています。

引戸は枚数が増えるほど、奥行きが必要になります。

遠くから見ると真ん中あたりが
グッとせり出すのがわかるでしょうか。

shige

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