能楽堂を見てフムフム

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久しぶりに狂言と能を鑑賞する機会がありました。

能の舞台にも一定の規格があり、その規格に基づき
能楽堂は設計されております。
今回は横浜能楽堂です。

「本舞台」と呼ばれる3間四方の空間は9坪18帖の大きさです。
屋根は反響版の役目をかねており、
適度な照明装置を取り付けてあります。

背景には松が描かれます。
神が降りるヨリ代の意味として野外で
実際背景に老松があった名残だといいます。
また鏡板は「松羽目」とも言い、
歌舞伎では能から取り入れた曲を「松羽目もの」と呼びます。

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画像が荒くて今ひとつですが、
屋根はヒノキの板を幾重にも重ねた
檜皮葺になっております。

屋根があるお陰で声の反響がよく伝わり、
屋根裏に隠された照明で演者も際立ちます。

以前、音楽ホールの設計をした際、
楽器メーカーの音響担当者から聞いた話ですが、
オーケストラの皆さんが、
「ここの音響はいい!!」と
気持ちよく演奏出来る空間であっても、
観客席での評判が良くなかったり、
その逆があるそうです。

日本武道館の音響がいまひとつなのが
判る気がします。

shige

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