事務所に戻ったら、、

自転車に乗って、
打ち合わせから帰ってきたら、
電話が鳴りました。


受話器の向こうの方は17年前、
私が喫茶店で事務所の開設パーティーをした際に
お越し頂いた方でした。

ご主人さまも定年を迎え、
第二の人生を歩みだすので
日当たりの悪い、今の住まいから引っ越して家を建てようと
考えているとのことでした。

ところが紹介してくださった大工さんの
プランがどうしても思いと違っていたので、
あれこれ悩んでいたところ、

17年前に私が
「ガケみたいなところでも家は建ちますよ!!」
と言った言葉忘れられず、
つてを辿って電話番号を
聞いて連絡をしたとのことでした。

廊下も寒そうだし、台所も寒そうだし、
全室、陽が当たるといっても、、、と
お困りのようでした。

17年も覚えていてくださったお礼ではないですが
一助出来ればとの思い、
その場でペンを走らせました。

土間を広くして、実りの季節には一時保管場所にしたり、
長靴が置き易くしたりします。
玄関を上がると正面が居間、その横が食堂。
居間と食堂の前は広い縁側で長い庇が伸びて、
雨の日の洗濯物を乾かしたり、床の劣化を防ぎます。

LDを中心として左右に個室があり、廊下を作らず
掃除が楽に出来るようにしました。

食堂の北側が奥様の要望にあった、クローズドキッチンがあり、
並びにユーティリティーがあり家事動線も平行移動で済みます。
お風呂には坪庭もいいかと思わず、描きました。

「北側なので台所が寒いのでは」との心配は
平屋の屋根を立ち上げて、
上から太陽の恩恵に預かるようにしました。

全室折屋根にすることで水まわりにも陽が注ぎ、
風がながれるのです。

実際には現在のお住まいを売却したり、
考えている土地の交渉があったりと
越えなければならない山が多いので、
このプランが明日への希望に繋がれば嬉しいなと
思いました。

説明を終えたところで
ようかんを二切れ頬張り、
お茶を頂き、後にしました。

我ながら、ゴルゴ13のようでした。(笑)

shige

シェアする