春爛漫だったので 1
近所の総合体育館のサクラが綺麗だったので
思わず一周してますが、、
この体育館は結構、デザイン頑張っていて、
私も嬉しくなってきます。
例えばこの壁。
薄い壁が高くてとてもシャープ。
エッジも効いていて、洗練されています。
で、裏側をみてみるとコンクリートの壁が段になっていて、
本当はもっと厚い壁だということがわかります。
厚い壁の部分が構造的な壁で先端の薄い壁はデザイン。
構造的な壁でなく、シャープに見せる為のデザインなのです。
駐車場と通用口の間の壁も薄いですが、、
回り込むと三段になっていて、一番厚い部分が構造体で
そのほかはデザインです。
上に目を移すと天井も奥の方のが低く段がついています。
なぜか、、、
先程の画像をもう一度見ると、
天井のラインを左側ガラリの上端と
合わせて空間を整理していることが判ります。
人間の視線の死角を巧みにコントロールをすることを
設計者はよくします。
同業者なのでこういった苦労を発見すると
「お主なかなかやるな」と思ったりしてしまいます。
因みにアトリエシゲでも玄関ホールの床を
浮かせて軽く見せるために、段をつけて先端を
薄く演出してます。