色と視角の不思議

20090308_041-1.jpg

富士吉田市の古い町並みを空間プロデューサーのM氏と
散策ながら、お目当てのカフェ月光を覗いてみました。

20090308_042-1.jpg

中に入った途端、薪ストーブの柔らかい暖かさに包まれました。
骨董屋さんを喫茶店に改装して使われているとのことで骨董品が
さりげなく鎮座していました。

20090308_053-1.jpg

こうしてカメラで撮影すると内部が納戸のように雑然と
見えてしまいますが、
実際は空間が狭いので人間の視点がもっと近くのものしか
見えないようになります。

20090308_046-1.jpg

実際の空間としてはこのような範囲の視野になるので
家具の数も減り、見た目には整理されるので
実に落ち着いた空間となるのです。

日本人の細やかな空間の演出に
「点景」という概念があります。

お茶室に招かれる際に露路を通ってくるのですが、
その際には灯篭やつくばい、花などがぽつり、ぽつりと
視界に入り、侘び寂びを楽しむ仕掛けがまさにこの点景です。

20090308_051-1.jpg

昔の家具をディスプレー用の棚として利用しておりました。

20090308_052-1.jpg

店主さんのご配慮で2階も拝見させて頂きました。

20090308_056-1.jpg

モノトーンでまとめられた空間、
やはり落ち着きます。

本来は座の生活でしたので天井高もこの位であってもOKですね。

人間には太古の記憶なのか、洞窟願望があるようです。
視界は前方しか確認出来ないので、
左右と背後には注意しなければなりません。

洞窟のように三方を囲まれることで心理的に安心するからです。

この2階にはそれに似た安心感も感じられました。

20090308_057-1.jpg

椅子も、テーブルも照明も色を揃える事で一体感が
生まれるので、カタチが一緒でなくても中古でもよく
馴染みます。

20090308_061-1.jpg

王冠をお皿代わりにしたお菓子を頂き、

20090308_062-1.jpg

フェアトレードされたメキシココーヒーを堪能しながら、

素敵な時間を過ごさせて頂きました。

shige

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)